ギャングスタラッパーのアイス・キューブ「イームズ」を語る。

俳優業もこなすギャングスタラッパーとして有名なIce Cube(アイス・キューブ)。

実は彼、ラッパーになる前に建築製図を学んでいたという意外な過去があります。人に歴史ありですね。その強面なイメージとは裏腹なキャリアにギャップ萌えしちゃいそう(笑)

それはさておき、ロサンゼルスで開催される戦後の南カリフォルニアのアートシーンを追うイベントで、アイス・キューブは渡辺篤史的にイームズハウスを探訪します。

「大事なのは素材そのものではなく、今持てる素材をどう活かして特別なもんをつくり出すかだ。音楽で言うところのサンプリングのようなもんだ、ヨー。」
と彼なりの言葉でイームズを賛美します。

「俺が建築で学んだのは、いつもプランを持つことだ。」

「LAはミニモール、ヤシの木、巨大看板広告、交通渋滞だらけだって?だからなんだ?よく見てみろ、建築には一目置くべきものがあるぜ。要は見方を変えることだ。変えればそこはパラダイスになる。」

少々辛口のコメントも飛び出しますが(そこはギャングスタラッパーの独壇場なので)、彼のホームタウンであるロサンゼルスのアートシーンを総括するにはうってつけの語りべではないでしょうか。

このビデオは、アメリカの石油王として名高いジャン・ポール・ゲティの死後に設立された芸術機関、ゲティ財団が主催する「Pacific Standard Time: Art in L.A. 1945-1980」のプロモーション用に作成されています。

南カリフォルニア各地の美術館などで2012年1月より約半年に渡り開催されるこのアートエキシビションは、LAのアートシーンが最も躍動的だったと言われる時代の作品の展示や、スクリーニング、トーク、パフォーマンスなどで構成されます。

時間とお金が許す方は現地へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

ちなみに上のポスターでアイス・キューブが腰掛けてるのはイームズの代表作であるアームシェルチェア(DAT-1チェア)