イームズシェルチェアいまむかし

半世紀以上にもわたり世界中で愛され続けるイームズシェルチェア。
どこかで一度は目にしたことがあるデザインチェアの代名詞。

近頃MODERNICAというロサンゼルスを拠点する家具メーカーが、50年以上前に使われていたオリジナルのチェアプレスマシンを元の設計者(ソル・フィンガーハット)に依頼して再構。
ケーススタディとして、当時の製造プロセスをそのままにシェルチェアを再現したようです。素材も当時と同じFRP(繊維強化プラスチック)を使用し、限りなくオリジナルに近いものになっているようです。

現在、イームズブランドとして発売するライセンスは、アメリカのハーマン・ミラー社とイタリアのヴィトラ社となっていますが、どちらもリサイクル性を重視しポリプロピレン製。

環境配慮という点でどうしても時代の抵抗を余儀なくされてしまいますが、やはり原型に忠実という魅力は拭えない所ではあります。また“一生もの”と考えるのであれば、リサイクルなどは余り気にするが必要もないのかもしれません。

ちなみにこちらの動画はハーマン・ミラーが70年代?に製作したイームズ・チェア(FRP製)の製造プロセス。

職人、デザイナーの手練の技、ファイバーグラスの使われ方などなど、興味深く見ることができます。